旅行者急増のハワイで住民の不満高まる、マウイ島ではコロナ前の3割増も
マウイ島のカフルイ空港への到着旅客数は7月で34.5万人超となり、2019年比23%増となった。8月は32%増、9月には36%増とさらに増えていく見通しという。
ただ増えているだけでなく、海洋生物を傷つけたり立入禁止のサインを無視したりする振る舞いも日々報告されており、こうした状況下で住民からは「ここはディズニーランドではなく、人々が暮らしている場所だ」「侵略だ」などの声が出ている。
コロナ前とは異なる層の旅行者が訪れているとの分析もあり、インフルエンサーやオーディオガイドアプリがそれを助長しているとの指摘もあるとのこと。例えばオーディオガイドを聞きながら私有地に無断で立ち入る旅行者の姿もソーシャルメディアなどで投稿されているという。
訪問者数の上限を求める声もあるが、州政府としては米国民の移動の自由を侵害することはできないため板挟み状態に。そうした中で、過密状態の観光スポットに入場制限を設ける、住民用駐車場の確保、水上ツアー業者よりも地元漁師を優先する、バケーションレンタルを制限する、といった対策が要求されている。